英単語学習法

上級英単語攻略のための語源学習法

上級英単語は覚える必要がないとはいったものの、英検一級のような難解な語彙を要求してくる試験を受ける方はそうは言っていられません。

ある程度のレベルまでは覚える必要が出てきます。英語でこのような場合有効なのが「語源学習法」です。

語源とは単語の由来のことで、英語の場合は主にラテン語とギリシア語から来ています。語源については「英語ことはじめ」の「英語とは」の中で紹介していますので、読まれていない方はご確認ください。

単語を覚えなくてもいい

語源学習法の最大の利点は、英単語を覚えていなくても、構成要素から意味を推測できることにあります。

英単語そのものを覚えるわけではないので、忘れる心配もありません。初中級の単語学習法を行う中で単語の語源に留意するようにしておけば、上級英単語を語源によって判断することは比較的容易になります。

語源学習の威力

語源学習は英単語のレベルが上がれば上がるほど威力を発揮します。例えば、「admonish」という英単語があります。意味は「勧告する」とか「警告する」の意味です。これはアルクの「標準語彙水準12000」ではレベル11(上から2番目)に分類されている英単語です。

これを語源に基づいて考えると、「ad」は「~へ」を意味し、語根の「mon」はラテン語の「monere」(日本語で「思い出させる」)に由来しています。ここから「勧告する」とか「警告する」という語義が生まれています。

この語根「mon」を持つ英単語には「monition」(「警告、忠告、訓戒」の意)や「premonitory」(「予告の、警告の、前兆の」の意)等があります。このように語彙を広げていくことができます。

語源学習には辞書を利用するのが有効です。大型の英英辞典は語源の解説が詳しく掲載されています。ただし、こちらは初級者には敷居が高いかもしれません。

語源の利用をコンセプトに作られた英単語学習書もありますので、純粋にTOEICや英検対策で語源学習を行う場合には、これらを利用する方が良いかもしれません。

良いことばかり書いてきましたが、語源で全ての英単語を説明できる訳ではありません。

また、語彙の習熟度を上げるには英単語を使うしかありません。語源学習法はあくまでも補助的なものであることを覚えておいてください。

スポンサード リンク